
働く女性をアップデートせよ!~前編:男性・社会に関する問題意識~
前から気になっていたNews Picsのオリジナル動画、特にWEEKLY OCHIAIの「〇〇をアップデートせよ」シリーズ。

有料会員にならないと本編が見れないということで、ずっと気にはなっていたけど、ピッカーさんのコメントを読んで、なんとなく内容を類推するというケチな行動を続けてきましたが、ついに有料会員に登録しました。
月1,500円なのですが、こういう定額購入って、1個当たりは安くても、ちりも積もれば結果的に、安いがために何を契約しているかを忘れ去り、使われずそのままお金を支払い続けるというのが嫌でかなり契約には慎重になっていたのですが、ついにテーマが「働く女性」となったので、もう「これは見たい!」が止まらなくなり、ついに定額契約を結ぶに至りました。
今回のゲストは、ハピキラFACTORY代表兼SONYの社員というパラレルキャリアの正能茉優さんと、ビザスク代表の端羽英子さん。
それと、WEEKLY OCHIAIの司会である内閣官房シェアリングエコノミー伝道師である石山アンジュさん、プロアナの奥井さん。
そこに落合陽一さんと選ばれし50名の一般女性という構成であった。
一般女性からの質問に対して、それぞれがいわゆるアドバイスではなく、私はこう思う、こうしているという意見や実例を紹介してくれているあたりが、見ていられた。
「見ていられた」というと、上から目線で恐縮なのですが、
女性のこういう話題って、誰かの人生一度きりの経験をもとにしたアドバイスが入った途端に、場がしらけてしまうように感じる。
私が勤めている会社でも女性活躍という名で、先輩女性が若手女性の質問に答えるという場を作ったこともあったが、みんなアドバイスなんて求めていなくて、自分の中で参考にするためのサンプルを増やすために、その人の事例や考えを聞きたいだけなんだということがわかった。
かくいう私も、
「あなたのこういう部分はすごく素敵だし参考にさせてもらいたいと思っています。
でも、あなたそのものになりたいわけではないの!私は、私なの!」
って笑
こうやって文字にすると、勝手でワガママなやつだなって思われるかもしれないですが、大学時代の友達も、会社に入ってから出会う仕事好きな女性はすべからずみんなこんな感じ。
というわけで、個性的な参加者の皆さまがご自身のことを話してくれるこの番組は、私のサンプルの幅を広げてくれる、とっても面白い動画でした^^
面白かったので皆さんにシェアしたいなと思ったし、私だったらどう考えるだろう?のアウトプットの場がほしかったので、今日はブログを書きたいと思います。
まずは、一般女性50人が抱く「社会・男性に対する問題意識」ということで、
1.男性の働き方ってプロセスを重視。飲み会に付き合ったりしないと仕事が評価されない
端羽さん:
私は12時過ぎてから焼肉食べにいくぞって誘われてもいかなかった。だから行かなくてもいいんじゃない?
正能さん:
目的化している飲み会にはいかないけど、手段化している飲み会にはいく。それがあるからやりたい仕事ができるから。
<自分ならどう考えるか??>
自分に自信がない時は、プロセスを評価してもらった方が安心だった。
成果を出せるか不安だから、頑張っている姿を見せておいたり、仲良くしておいてたらいざというとき大目に見てもらえるかな、なんて保険をかけていたと思う。だからそのために飲み会とか、付き合いをしていたって今は思う。
一方、長期休暇に入ると決断したあの時から、そういう付き合いは90%断ち切った。
成果出せないのは悔しいし、評価してもらえない不安はあるけど、精一杯やって評価されない成果なら自分の力がそれまでだって、どこかで吹っ切れた。背伸びするのを辞められたのが大きいと思う。
でも、まだあるのかな、飲み会とか付き合いしないと仲間はずれや評価が正当にされないような会社。
そんなことやっている会社、もうこの先の競争に勝てないと思うのだけど・・・。
2.ファーストキャリアで猛烈な仕事をした女性が自由な働き方ができている。でもそういう教育がない
端羽さん:
ゴールドマンサックスがファーストキャリアだが、働く基準を上げてくれたし、いまだかつてあれほど働いたことはない。あれを頑張れた人と見てもらえるのでよかった。
若い子たちを見ていて結婚していないのに、両立できる職場なんて選んでどうするの?って思う。
結婚して子供産んで、離婚した時、あれってなるよ。何があっても稼いでいられる力をつけたほうがいいと思う。
<自分ならどう考えるか??>
活躍する女性の本を読んだり、ドキュメンタリーを見たりすると、みんな若い時(もしくはどこかのタイミング)にすっごい働いて力をつけている。
女性はライフイベントがあるから、すごく高い割合でいったんキャリアが止まったり、チェンジするので、やっぱり若くて自分の時間が自由に使えるとき、つまりファーストキャリアで力をつけておくのは大切だと思う。
30歳超えると無茶きかなくなるし、旦那さんができたり、子供ができたらもう完全に自分だけの時間ではなくなるので、本当に100%突っ込むことができるのって20代なのだと思う。
20代で結婚しなくちゃと焦る気持ちは私もあって、急いで結婚して失敗した口だけど、別に1年も付き合ってからじゃないと結婚しちゃいけないとかはないのだから、28歳くらまで3、4年くらいは全力仕事して、28歳で旦那さん候補見つけて、29歳で結婚とかでいいんではないだろうか。
働いて経験積んでから見つける人と、経験ない段階で見つけた人とでは、出会える人は異なると思うし。
なんなら30歳超えてもニーズはなくならないようなので、そこはご安心を。
3.男性の本音と建て前にはギャップがある。
女性活躍、両立といいながら「やっぱり24時間働ける方が評価されるよ」とか「子供が熱出してもやっぱり会社来たほうがいいんだよ」とアドバイスされる。
<自分ならどう考えるか??>
これは男性の問題というよりも、社会の問題なのかな。
私も、自分のチームメンバーは大切だから両立してほしいと思うし、子供や家族を優先するのは当たり前だと思う一方、業績が悪い時や、結構ピンチな時には時間労度外視で働いてくれた方が助かるって思っちゃうし、休まず働いてくれた方が仕事もしやすいのでそんな男性のアドバイスも、わからなくもない。
でも、一方で、長時間労働しないと成果が出ないような仕事の仕方、ビジネスモデル、体制が問題なのだと。
働き方改革って、きっと仕事の仕方効率化改革とも言える。
4.男性は、女性のライフイベントを迷惑と思っているのでは?
正能さん:
私は、父親が働いて、母親が専業主婦という過程で育ってきたので、世の中の母親は子供を迎え入れて、ご飯を3食作って、という具体的な母親像としてもっているので、ライフイベントが女性に降りかかってくるのはある程度は仕方がないことって思っている。
ただそこにネガティブには思っていなくて、だからこそ女性のキャリアは短期決戦でガッと積み上げたほうがいいと思っている。
自分の居場所を社会にちゃんと作ってから子供を産みたい。
戻ってこれる場所があることを意識して働いている。
<自分ならどう考えるか??>
わたしの周りにいる男性は、女性のライフイベントを迷惑と思っているというよりは、あまりにも他人事と思っているように感じる。奥さんがいる人ですら、全然女性のライフイベントに関して何も知らないという人が少なくない。
これはきっと女性(奥さん)も自分がやるべき、自分で解決すべきものと考えているので男性(旦那さん)と情報や経験を共有しないため、男性が知る機会がないのかなと。
ちなみに、今年は、妊活のことを会社でカミングアウトしていこうと思っている。
言う必要もないことだけど、妊活のことって結構深刻なので、みんな内緒で活動している。
ただ、自分が妊活をしていることを伝えると、びっくりする人数の人たちが、実は自分たちも苦しんでいた、今苦しんでいると話をしてくれる。
特に男性に多い。
ああ、みんな誰にも共有できなくって、結構苦しいんだなって。
一方で、人工授精と体外受精の違いすら知らない人も多い。
まして、どれだけの検査、ステップ、タイミングがあるのかなんて、妊活のステップをかなり踏んだ人にしかわからないだろう。
関係ないのに、調べたりもしないだろうから。
そういうことからも、女性のライフイベントに関してちょっとずつ発信していけたらと思っている。
5.35歳までに子供を産みたいと思っている人は多いのか?
正能さん:
年齢じゃないと思っている。
子供を産めるかは卵子の老化具合で決まる。
検査をすれば何歳くらいまで子供を産めるのかはお医者さんと相談ができるので、どれくらい焦らなければいけないのかはちゃんと見ながら考えている。
もし産みたくても産めない身体だったら、人生プランが大きく変わるので、ちゃんとチェックして前提条件が合っているかを確認している。
<自分ならどう考えるか??>
私も、35歳までには産みたい。
正能さんと同じく、子供が産める身体なのかを調べた。
結果、卵子の数は同年代よりもいっぱいあるということで、まだまだ心配いらないということがわかった。
だからと言ってじゃあもう少し後伸ばしにするかと言えばやっぱりそうはいかなくて、卵の発育が良くないこと、黄体ホルモンのバランスがよくないことから、そう簡単には受精しなそうで、実際に人工受精を3回してみたが、うまく受精しない。
タイミングも月に1回しかないし、毎月人工授精できるわけではないので、時は刻一刻と流れていく。
また、卵子は大丈夫だとしても、自分の体の衰えとか、頼らせてもらいたい親の年齢とかもあるので、やっぱり35歳までに産もうというのは1つの目標年齢としては良いのではないかと思う。
6.メディアの伝え方も問題なのでは?
ソーシャルプレッシャーがあるのでは?
正能さん:
社会や男性に受け入れられやすい入り方をしないと受け入れてもらえないと思っている。
「自分の好きなことをやりたいから副業しているんです」というと、わんさか文句がすごい。
これを言い方変えて、
「そもそも女性は子供を産んでから、子供も育てないし、親の介護もしたいし、旦那さんの親の介護もしたい。だから今、切れるカードを増やすために仕事をしているんです」
言った瞬間しーんとする。
言っている内容whatは一緒だけど、howを変えると新しい考え方、女性の考え方が受け入れられやすくなるということがある。
端羽さん:
気にし過ぎな面もあると思う。
職場でも、昇進したらあいつ女性だから昇進したと言われることもある。
女性起業家でも、女性起業家だからチャンス貰えていいよねって言われる。
知らんがなと。
ありがとう、と言えばいい。
とはいえ、ソーシャルプレッシャーはあると思う。
落合さん:
みなさん、結構ソーシャルプレッシャーを感じて生きているんだなと。
だから、小さいころから他人は気にしなくていいんだよ、と。
<自分ならどう考えるか??>
正能さんの「社会や男性に受け入れられやすい入り方をしないと受け入れてもらえない」というのはすごく、私もそう思う。
言っている内容は一緒なのに、伝え方を間違うだけで受け入れてもらえなかったり、逆にすごく応援してもらえたり。
違う性別、違う人間同士なので、「理解してよー!」だけじゃなくて、理解してもらいやすい伝え方というのを習得できたら、もっとスムーズに生きていけるのかなって思った。
7.女性の方が目を周囲の目を気にしやすいのか?
正能さん:
女の子の可愛いは一義的。目がぱっちりしていて、鼻筋ぱちんと通ってて、髪の毛がサラサラでとか。女の子はこうあるべきだよねという着地点が一か所。
だからこういう風に見られていくべきだと意識してしまう。
石山アンジュさん:
男子と話している、可愛い女子というのは共通が出てくるけど、女の子と話しているとみんなタイプが違う。
<自分ならどう考えるか??>
見た目に限らず、女の子はこうあるべきだ、は結構多いと思う。
男の子なんだからという言葉もあるのだろうが、女の子のこうあるべきだは結構具体的。
・家事は女がやるべきだ
・料理は出来るべきだ
・いつもニコニコしておくべきだ
・そんな座り方はしてはいけない
みたいな。
ああ、女子たちが「理想の女性」AIつくったらほぼほぼ同じのができあがるんじゃないかしら・・・。
ここでようやく前半終わり。
後半は「女性に関する問題意識」。
女性の敵は、女性みたいな話も面白い。