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新型コロナウイルス禍での出産。妊婦はPCR検査を受けるべき?

新型コロナウイルス禍での出産。妊婦はPCR検査を受けるべき?

厚生労働省は、症状の有無にかかわらず妊婦のPCR検査費用を公費で補助する方針を固めたようだ。

現在、妊婦がPCR検査を受けようとすると自費診療になり2万円の自己負担となり、少なくはない金額だ。

前回の記事でも記載したが、もし陽性だった場合、

・自然分娩により呼吸が荒くなり(飛沫の拡散)、医師などへの感染リスクが高くなること

・発症してしまった際に、過呼吸と自然分娩を両立させる設備が十分でないこと

などの理由で、出産直前にPCR検査を必ず受けさせる病院もある。

私が出産した慶應病院も妊婦全員にPCR検査を受けてもらっていた。

おそらく院内感染を防ぐという目的が強いのであろう慶應病院の場合には、妊婦の自己負担ではなく、病院側の費用負担であった。

陽性であれば別病棟に隔離され、そちらで帝王切開での出産となる。

私の場合、陰性だったため通常病棟への入院で予定通り計画無痛分娩で出産に臨めることとなった。

PCR検査を受けて感じた安心感

このコロナ禍に出産した身としては、PCR検査を受けさせてもらったことは安心感につながった。

・当日コロナウィルスによる呼吸困難が発生する可能性がないという安心感

(分娩の呼吸困難とダブルできたらとても危険)

・同じ病棟(病室)にいる妊婦さんたちは全員陰性であるという安心感

(閉じられた空間だが、他の妊婦さんにも赤ちゃんにもうつす危険がない)

・病院が院内感染しないように最大限の努力をしてくれているという安心感

など、妊婦にもメリットがある。

だからこそ、今、PCR検査を望む妊婦さんが増えているのだろうと思う。

そして、国も希望者には補助金を出すということで、PCR検査を受けられる妊婦さんも増えるし、病院も自分たちで負担しなくても良いのでありがたいだろう。

しかし、PCR検査を受ける妊婦側としては、事前に確認しておかなければいけないことがある。

PCR検査を受ける前に確認しておくこと

PCR検査を受けて陰性だった場合には、「良かったね!」で終われるだろうが、

もし仮に陽性反応が出てしまった場合はどうだろう?

・今の病院は受け入れてくれるのか?

あなたが出産を考えている病院は、陽性反応が出たあなたを引き続き受け入れてくれるのか?

例え無症状だったとしても、ウィルス反応があるあなたを引き続き検診に通わせてもらえるのだろうか?
他の妊婦さんと同じ空間に居させてもらえるのだろうか?

その病院で出産まで面倒見てもらえるのだろうか?

PCR検査をしてしまったがために、今の病院を追い出されてしまうかもしれません。

そして、陽性反応が出たあなたを受け入れてくれる病院がすぐに見つかるのだろうか・・・。

・帝王切開も覚悟しておかないといけない

陽性だということは、いつ発症してもおかしくない状態だということ。

分娩当日に呼吸困難を発症してしまうかもしれない。

そのリスクを、今通っている病院は取ってくれるのか?(院内感染リスク)

妊婦自身はそのリスクを覚悟できるのか?(呼吸困難リスク)

双方のリスクを考えると、帝王切開にせざるを得ないかもしれない。
(経膣分娩が希望だった人にはショックだろう・・・。)

そして、やはり帝王切開を全ての病院ができるわけではない。

小さなクリニックでは難しいため、病院を変わらなければいけないかもしれない。

・いつPCR検査を受けるべきか?

早く受けすぎてしまっても意味がない。
当日までにまた感染してしまう可能性があるため。
遅過ぎてしまうと、検査の前に陣痛が来てしまう可能性もある。

慶應病院は出産予定日の5日前だった。
入院の前日に実施する病院もあるようだ。

ここでのポイントは、いつが出産予定日なのか?ということ。

十月十日でぴったり産まれてくることは少ない。

2、3週間早い人もいれば、予定日を過ぎても産まれてこないことも。

慶應病院は、計画分娩となったためPCR検査を受ける日程も自ずと決まっていたが(PCR検査を受ける日程から分娩日を決めていたのか?)、そうじゃない場合、いつPCR検査を受けるべきなのか難しい問題である。

・いつ出産するべきか?

予定よりも早く陣痛が来てしまって、PCR検査ができないままお産を迎えることにならないよう、検査を受けようとする人はおそらく早めに出産予定日を設定する場合が多いと思う。

私も予定より2週間ほど早く出産予定日を設けた。

しかし、私の場合、全く赤ちゃんが下りてきていなかった・・・。

子宮口も全く開いていなかったため、入院当日からバルーンを入れたりなど処置を進め、陣痛誘発剤を使って2日間粘ってみたものの、結局1cmしか開かずにタイムアップで、帝王切開となった。

本来なら、子宮口が全然開かないのであれば一度帰宅して出直しもあり得るようだが、コロナ禍では2日しか猶予がなく、その日程で生まれなければ帝王切開での分娩となる。

なぜなら、一度帰宅となると、またPCR検査し直しだし、病床確保の計画が狂ってしまうからだと考えられる。

今回、PCR検査を希望する妊婦さんには全員補助が出るということだが、2回以上補助は出るのだろうか?

もし1回だけであれば、計画分娩で産む必要があるが、産まれなかったら帝王切開にするのか?
それとも、一度帰宅して、あとはもうコロナに罹っていようがなかろうがタイミングが来た時点で再入院するということになるのか?

(なんとも意味がないような気はするが・・・)

以上のように、PCR検査を受ける前に確認したり、考えておかなければいけないことがあると思うのだ。

PCR検査を受ける意味がどれくらいあるのか?

一方で、こんなデータもある。(5月3日時点での数値です)

慶應病院でPCR検査受けた人の感染率は7%だったそうだ。

外来は周産科以外基本ストップしていると聞いており、つまりこのPCR検査の多くは妊婦さんが受けているのかなと。

妊婦っておそらく普通の人よりもより感染に気をつけているだろうけど、感染率7%。

そう考えると基本的にはもっと高い確率で一般の人はコロナに感染しているのだろう。

都民が約1400万人で、仮に感染率7%だとしても、約100万人が感染しているとなる。

死亡者数現状141名なので、致死率0.14%。

先程の通り、感染率は7%よりももっと高いと考えると、致死率は0.14%よりも下がる。

この致死率って、交通事故で亡くなる方の1/10だし、自殺で亡くなる方の1/100である。

なお一番近い数字は他殺でなくなる方と同じでした。

確かに、コロナは感染するのでしょう。

そして人によっては重症化するし、亡くなられる方もいます。

だけど、この致死率。。

出産における致死率は、コロナとほぼ同じ致死率です。

(やっぱりすごく低いんだと思います)

つまり、PCR検査は受けて「陰性」のお墨付きをもらえると安心ではありますが、先に記載した通り確認や考えなければならないこともありますし、そもそも、この致死率の低さ。

妊婦の立場に立って考えると、全員受けなければいけないようなものでもないように思えます。

病院側はPCR検査受けさせたいと思うでしょうし、院内感染のリスクを減らすためには受けた方が良いのだとは思いますが、妊婦側としては受け入れてもらえることを確約しないでの検査は危険なのではと思う。

慶應病院では、陽性反応の出た妊婦さんは別病棟に隔離し、いつでも帝王切開の手術ができるというオペレーションを組めるし、受け入れ人数を制限するしているようなので、PCR検査からの出産ということができているのだと思う。

世の中、PCR検査を受けたいという人が多いようだが、検査を受けたからと言ってまだ治療方法は見つかっていないわけですし、そもそも検査結果に関わらず、やるべきことは「うつらない」、「うつさない」であるので、妊婦の皆さんはぜひ、情報に踊らされずに、自分で考えて選択していただければと思い、この記事を書かせていただきました。

全ての妊婦さんが無事に赤ちゃんと対面し、健康であられますように。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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