
家を建てようと思ったワケ
本当は中古物件を探してました。
でも、残念ながら見つかりませんでした。
探し始めたのは半年前。
パートナーの友人に「湘南あたりに住みたいと思いませんか?」と聞かれたのがきっかけだ。
子供が産まれることもあり、いずれは今の1LDKの賃貸マンションでは手狭になるので別の場所を探さなければいけないと思っていた。
その上、その友人は、どうやらかなりすごい人らしい。
パッと見、仙人のように穏やかな方で、グイグイする感じでもない。
しかし、パートナーが「その人と住めるのであれば!」と意気込む姿を見て、その人の凄さを実感する。
ということで、我々家族は、その友人と一緒に暮らしたいという理由で、湘南移住を本格的に考え始めたのである。
最初は、賃貸物件を探していた。
友人は湘南とはいえ、マリンスポーツを楽しむというタイプでもなければ、おしゃれなカフェ巡りをするという感じでもない。
その時点で、あれ?本当に湘南好きなのかな??と思うところはあるが、どうやら海が見える気持ちの良い暮らしをしたいようだ。
友人も東京に住んでおり、コロナ禍で、広くないマンションで、仕事して寝泊りするだけの家に疑問を持っているようだ。
そこで、海が見えるおしゃれな賃貸という視点で探し始めたのだが、これがなかなか良い物件が出てこない。
もしかすると我々家族3人と友人の合計4人だったら3LDKくらいのマンションで手ごろなものがあったのかもしれないが、家族3人と友人1人という構図よりも、もう1人くらいいて、3世帯構成の方がうまくいくのではないかという事になった。
それだったら、せっかくなので、もっとたくさんの人が集まるコミュニティにしたいということになり、5世帯くらい入居者がいて、なんならコワーキングスペースなんかも開放して、色々な人が自由に出入りしているような、そんな家にしたいよねという話の発展の仕方をした。
で、5LDKの賃貸を探してみたけれど、全くと言っていいほどなく、あってもめちゃくちゃ高かったり・・・。
ということで、賃貸は諦めて購入に切り替えよう、という流れになった。
ただし、賃貸と比べて購入はリスクが大きい。
撤退もしづらいし、金額だって大きいし、損をする可能性だって大いにある。
でも、購入と言っても新築を建てるよりも、中古物件の方が下落リスクを押さえることができるのではないかと考え、中古物件探しを開始した。
中古物件探しもかなり難航した。
なんせ、5LDKという物件がほとんど市場に出ていない上に、友人のたっての希望である「海が見えて、東側に窓がある」というニーズを満たせる物件がまずないのだ。
湘南エリアで海が見える立地というのは、実は結構限られている。
海の近くだと、意外にも海が見えず、海の目の前は人気立地で全然空いていないし、空いても金額がべらぼうに高くて手が出ない。
また仮に手に入るものがあったとして、間違いなく津波、高波の警戒区域。
どうやらそういう立地に家を建てる人は皆さんそういうリスク覚悟でもその景色が欲しいということらしい。
我々はそこまで命をかけられないので、必然的に山側立地になる。
そして山側立地にも負の面はあって、例えば、昔からのお金持ちの皆様が住まわれる鎌倉山あたり。
海が望める場所となると、なんと崖に鉄の棒をさしてせり出すように家を建てていたりする。
バルコニーからの眺めも気持ちよく、リフォームされたリビングの開放感も最高だが、家の右側を見ると、なんと崖が崩れているじゃないですか。。。
前回の台風で流れたとか・・・。
いやいや、勘弁してください。
また、別の中古物件。
こちらも広い庭が素敵で、庭からも眼前にオーシャンビューという最高のロケーション。
しかし不思議なことに前の家が傾いているような。
近所の人にお話を聞くと、なんとここら辺一帯、地下水がすごくて、地盤が緩いとか。。
新しい家にもかかわらず、地盤が傾いてしまったので、やむなく家を手放したようだ。
つまり、その上にある中古物件もいつ同じ目に合うか分からない。
しかも建物も築年数がかなり経っていて使えそうにもないので、ダブルで痛い物件だった。
一方でとっても素敵な物件も。
理想的な5LDK+Sのお宅。
おそらくかなりこだわられて建てられたと思われる間取り。
各個室に洗面台が付いているという変わったお宅だったのですが、どうやらゲストをお招きすることが多かったご様子。
庭もとっても綺麗に手入れをされており、ドッグランできる場所もあり、30名くらいを招いてガーデンパーティーをされたりしていたそうだ。
金額的には安い金額ではなかったが、たくさんの人が集まるコミュニティとしての家としては、イメージにとっても近かった。
なので、実際に購入に向けてホームインスペクターを入れようと思った前日、悲劇が・・・。
夜7時、急に電話がかかってきて、、、
すみません、契約が決まってしまいました・・・。
ガーン。
そうですよね、素敵な物件でしたもんね・・・。
とってもショックでした。
その後、いくつも中古物件を見学するものの、広さや間取り、雰囲気などで上記の物件を超えるものに出会うことができず、半年が経ってしまったのです。
これは待っていても良い中古物件はなさそうだ。
このままではラチが開かないぞ、となり、当初全く考えていなかった土地購入から新築を建てるという選択肢に至ったわけです。
正直、新築は住んだ時点で資産価値がすごく下落する、というのはいまだにリスクとして感じている。
しかし、友人と住むためにも、コミュニティづくりをするためにも、箱がないことには何も始まらないので、資産価値の下落がもっとも少ない方法を考えることを前提に新築戸建てを建てよう、という方向になったのである。
次回は、どのように資産価値の下落を最小限に押さえようと考えているのかについてシェアしたいと思います。