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女性活躍が進む企業を選定「なでしこ銘柄」

女性活躍が進む企業を選定「なでしこ銘柄」

「なでしこ銘柄」とは

「なでしこ銘柄」とは、経済産業省が東京証券取引所と共同で、2012年度より女性活躍推進に優れた上場企業として選定し発表しているもの。
今年で6年目を迎える。

経済産業省によると

女性活躍推進は、少子高齢化が急速に進むわが国において、就労人口の維持という側面のみならず、企業が経営戦略として女性活躍推進を図ることが競争力を高めるという側面からも期待されています。さらに、近年では、企業に対する投資や融資の判断においても、女性活躍の状況が重視されるようになってきています。

政府においても、女性活躍推進は「成長戦略の中核」と位置付けられています。「なでしこ銘柄」の取組は、女性活躍推進に優れた上場会社を「中長期の成長力」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて、そうした企業に対する投資家の関心を一層高め、各社の取組を加速化していくことを狙いとしています。

とある。
参考:経済産業省発行平成28年「なでしこ銘柄」レポート

ところで、「なでしこ銘柄」に選定されることのメリットとはどんなことがあるのだろう?

「なでしこ銘柄」に選定されるメリットとは?

1.リクルーティング力向上

女性が活躍しやすい環境ということで、活躍したい、長く働いていきたいという女子学生および転職組の検討候補に入ることができる。

さらに、日本中で不足している女性ロールモデルがいないという問題点からも、他社をリードすることができる。

また、女性が働きやすいということは、男性も働きやすい環境であると考えられるため、男性の採用にも一石を投じる。

2.社員の定着率も向上

「男女共同参画白書」によると女性は第一子出産から小学校入学まで(30~36歳前後)の就業率は68%まで下がる。
個人の思想によるものもあるとは思うが、産休・育休制度が法律で整備されているにも関わらず離職を選ぶ人が多い理由としては、今の会社では働き続けることができないという、なんらかの理由があるからだろう。

女性が働きやすい会社になれば、出産を理由に退職する人の数も減らすことができる。

3.業績が上がる

結果として、売上高営業利益率(営業マージン)は「なでしこ銘柄」に選定された47社と東証一部銘柄の平均値を比較すると、「なでしこ銘柄」の方が2.1%高く、実績配当利回りも「なでしこ銘柄」が2.0%に対して東証一部銘柄の平均は1.8%と低くなっているのである。

一般的に大手企業はその体質を変えにくいと言われる中、柔軟にマネジメント方針を変え、行動に移せる柔軟性を持っている企業であるとも言える。
さらに資本もあり優秀な人材が定着し続けてくれるとなれば、業績は上がるだろう。

 

「なでしこ銘柄」の選定基準は?

なでしこ銘柄のロゴ
なでしこ銘柄のロゴ

「なでしこ銘柄」はまず、上場企業であることが前提。
以前は一部上場企業に限定されていたが、現在は、東証二部、マザーズ、JASDAQも対象となり母数が広がっている。(平成28年度は3,505社が対象)

第一のスクリーニングのして、

行動計画を策定していること(従業員数 300 人以下の企業を除く)
・厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」に「女性管理職比率」を開示していること

第二のスクリーニングとして、

女性活躍度調査のスコアリング

さらに、財務指標(ROE)のスクリーニングとして、

ROEが直近3年間平均が8%以上あるいは、各業種の中央値であること

を条件にしている。

特に第二のスクリーニングとして挙げられている「女性活躍度調査のスコアリング」は、

「女性のキャリア促進」と「仕事と家庭の両立サポート」の 2つの視点から、「マネジメント」と「パフォーマンス」の 2 つの側面が評価対象となっている。

よく「女性管理職比率」や「女性役員の有無」が話題に上がるが、いくら女性役人が2、3人排出したとしても、一部のキャリア促進だけでは評価されず、全体に対して「平均残業時間」や「平均勤続年数の男女差」、さらには「男性の育休取得率」なども見られるのだ。

しかし、そもそも3,505社のうち「女性活躍度調査」に回答した企業は、489社(全体の14%)であり、まだまだ回答率が低い。

これが女性取り組みへの意識の低さと比例しないことを願うのだが・・・。

ところで、どのような企業が実際に「なでしこ銘柄」に選ばれているのだろうか?

どのような企業が「なでしこ銘柄」に選ばれているのか?

平成28年度の「なでしこ銘柄」に選ばれている企業は、

・カルビー株式会社 <水産・農林業、食料品>
・アサヒグループホールディングス株式会社 <水産・農林業、食料品>
・清水建設株式会社 <建設業>
・大和ハウス工業株式会社 <建設業>
・積水ハウス株式会社 <建設業>
・株式会社ワコールホールディングス <繊維製品>
・大王製紙株式会社 <パルプ・紙>
・JSR株式会社 <化学>
・積水化学工業株式会社 <化学>
・日立化成株式会社 <化学>
・株式会社小松製作所 <機械>
・株式会社クボタ <機械>
・ダイキン工業株式会社 <機械>
・株式会社日立製作所 <電気機器>
・富士電機株式会社 <電気機器>
・株式会社RVH <電気機器>

など含めて全部で47社選定されている。

業界的にバラつきがあるのかとも思ったが、バランスよく選定されている。
どうも業界ごとにバラつきが出ないように、1-2社と調整されているようだ。

会社別に見てみると取り組み状況は異なる。

・日産自動車株式会社
・東京急行電鉄株式会社
・KDDI 株式会社

の3社は平成24年から5年連続で「なでしこ銘柄」に選定されている。
かなり早いうちから女性活躍に取り組んでいることがわかる。

それぞれの取り組み事例が紹介されていたので、紹介したいと思う。

「なでしこ銘柄」企業の取り組み事例

日産自動車

5年連続「なでしこ銘柄」に選定される

日産は5年連続で「なでしこ銘柄」に選定されているが、2004年より多様性(ダイバーシティ)推進の専任組織を立ち上げ、「女性のキャリア開発支援」を重点課題として取り組んでいる。

女性のキャリア開発支援として、女性従業員を対象としたキャリア開発会議や能力開発のための研修、および、メンタリングなどの機会を提供。

その結果、2017年4月での国内の女性管理職比率は10.1%まで上昇した。
これは、全女性従業員の約8人に1人が、管理職として活躍しているという。

女性活躍への取り組み

「ダイバーシティ ステアリング コミッティ」の運営

CEOが議長を務めるダイバーシティ(多様性)に関連する意思決定を行う会議を実施している。
各部門を代表する役員がメンバーとなり、ダイバーシティを重要な経営戦略の1つとして位置づけ、推進していくための目標・施策提案の承認から、成果を確認するまでの一連の方針を決定する。

「ダイバーシティ ディベロップメント オフィス」の設置

人事部門から独立しており、ダイバーシティを強力に推進していくための、リーダー的な役割を担う専門組織を設置している。

カルビー

女性管理職の約4割がワーキングマザー

従業員数3546人中48.8%がが女性。
男女比半々と言っていいだろう。
さらに執行役員も15名中5名が女性ということで33.3%と高い。

一番驚いたのは、男性の育休取得率が69%!
日本全体の男性の育休取得率は3.16%という結果からも、圧倒的な数値だと言える。
※厚生労働省による「平成 28 年度雇用均等基本調査」の結果概要より

女性活躍への取り組み

モバイルワーク制度の導入

2014年に週2日まで、勤務場所は自宅に限った「在宅勤務制度」をスタート。
利用者が増え、「週3日以上取りたい」「自宅以外でも働きたい」という声が上がったことから、2017年4月より上限日数を撤廃し、場所も限定しない「モバイルワーク制度」を新設。

モバイルワークに有効なツールを別の記事で紹介していますので、こちらもどうぞ!

女性活躍という波が「企業の業績アップ」と「個人の幸せ向上」の両方につながるものになりますように!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

女性活躍を推進したほうがよい4つの理由をまとめた記事も書いています。

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