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25歳で結婚、出産をした専業主婦歴8年のBさんは、なぜシングルマザーになることを決意したのか?

25歳で結婚、出産をした専業主婦歴8年のBさんは、なぜシングルマザーになることを決意したのか?

前回の記事を書いたあと、メッセージをくれたのが本日の主役Bさんだ。

”こんにちは!ブログ拝読しました。
私は25歳の時に結婚して26歳で出産、34歳で離婚して、結婚後は専業主婦でしたが生まれて初めて正社員として採用されて今は娘と2人で暮らしながらフルタイムで働いてます。
結構やればできるもんだなーって思ってます。
もし記事になる内容でしたら、こんな働き方、生き方もあるよという参考にしていただきたいと思います。

このメッセージをもらったとき、インタビュー第二弾でいきなりシングルマザーという生き方は、いきなりインパクト強すぎるのではないか?と正直躊躇してしまった。

しかし、彼女へのインタビューを通じて、私は彼女の声を届けたい人がいっぱいいることに気が付いた。

あくまでもこの記事はシングルマザーを勧めるものでもないし、離婚を推奨するものでもありません。
Bさんも「離婚はしないで済むならしないほうが良い」というスタンスだ。

ただ、本当は一歩踏み出したいのに、怖くてその一歩を踏み出せない人の力に少しでもなったら嬉しいな。

 

旦那さんの転勤とともに専業主婦になることを決めた

なぜ専業主婦の道を選んだのかというと、旦那さんが大阪に転勤になったからだ。

Bさんはもともと英会話の講師をしていた。

無理すれば続けていくことは不可能ではなかったけど、妊娠でお腹も大きくなって大変だったし、旦那さんのご両親が高齢だったので頼ることができなかった。
それに英会話の講師は多くの場合、仕事帰りの人向けの時間帯に仕事が入るため、小さい子供を抱えてというのは厳しい。

なので、専業主婦になったという。

専業主婦を選んで良かったことはいっぱいあるというが、一番は子供と一緒の時間をたくさん持てることだそうだ。

それに、地域社会やコミュニティに溶け込むことができたという。

「大阪は縁も所縁もないない土地だったけど、子供がいたからこそママ友もできたし、地域のおじいちゃんやおばあちゃんと仲良くなることができた」

一方で、専業主婦を選んで後悔したこともある。

「社会的に評価されることがなくなった。」

専業主婦になったことで誰からも評価してもらえなくなった。
公の立場としてのポジションがなくなってしまった。
その時にはじめて社会的に、第三者から評価されてもらうことは大きな欲求の1つなんだということに気が付いたという。

「旦那さんが少しでも理解してくれたらよかったんですけどね・・・」

専業主婦の仕事を理解してくれる旦那さんではなかった。
どれだけ家の仕事をしても認めてもらえるわけでもなく、逆に楽していると思われた。
閉塞感がすごかったという。

そんな中でもその状況を打開したくて、英会話の個人レッスンをしたり、子連れOKの勉強会を主催したりした。
民間のNPO法人であるワーキング・マム(https://ameblo.jp/arafomaman)でファミリーサポートをしている代表にも協力してもらい託児付きの英会話をママたちに提供したりもしていた。

それでも、その閉塞感はぬぐえなかった。

 

Bさんの背中を押したのは日本にはない価値観

Bさんはコンテンポラリーダンスをやっているのだが、その公演のためオランダへ行った時に、価値観を思い切り変えられる体験をする。

「33歳の時、オランダの家庭にホームステイをしたんです。

その時そこのホストファミリーに私の家族のことを聞かれたんです。
でも私は曖昧にしか答えなくて。
いつもいつも曖昧にしか答えない私を見て、ホストマザーが、
「家庭はうまく言っているの?」って聞いてきました。

私は、「うまくいっていなけどしょうがない」と、それとなく言ったんです。
そしたら、とても怒られたんです。

「自分の人生なのに、しょうがないで片づけて言い訳がない!」

って。

それを聞いて、あー、そうだよなぁって」

日本では、一度結婚したんだから、子供がいるんだから、自分が一度決めたことなんだから色々な理由で「しょうがない」と我慢することやあきらめることが一般的な考え方としてあるのに対して、「自分の人生をしょうがいないでなんて片づけない」というオランダ人の考え方に強く影響されたBさん。

それが夏の出来事だった。
さらに出来事は続く。

同じ年の冬、スイスに住んでいる友人が日本に帰ってくるということで久々に会うことに。

そんな彼から

「幸せそうな顔してないね」

と言われたそうだ。

「お母さんが幸せじゃないと、こどもだって幸せにできないよ。
まずはお母さんが幸せにならないと!

それに、Bさんにとっても一度きりの人生だもん。。。」

そういわれて、心が決まったという。

 

現実的にどうするかは、別問題である

心が決まったとしても、現実的な問題がある。
Bさんは専業主婦だ。

仕事がない。
子供もいる。

なんとか生計を立てないといけないので、10年ぶりの就職活動をした。

なんとかなるだろうと思っていたが、現実はそんなに甘くなかった。

何通も履歴書を送った。

ほとんど履歴書だけで落とされた。

履歴書を送付した30分後に「残念ながら・・・」のメールが届いたこともあった。

「私の履歴書、ホントに見てる?!ねえ、見たの?!」と思ったこともあったという。

なんとかなるだろうという気持ちも20社も落ち続けると、不安になる。
アルバイトにも落ちた。

専業主婦を8年していたというブランクの大きさを感じずにはいられなかった。

これはやばいということでエージェントにも頼んだ。

エージェントが紹介してくれる案件も、契約社員だったり年収280万だったりで、
これでは子供を育てられないと思った。

そんな中、自分で見つけた求人が一次審査を通ったのだ。

応募条件は、英語ができる人、医療関係の知識がある人だった。

英語は専業主婦時代に翻訳の学校に通っていた。
医療関係の知識に関しては、大学時代に化学を専攻していたし、論文もたくさん読んでいたのである程度知識はあった。

募集要項は契約社員だったけど、正社員への登用もあるということだったので、応募することにした。

まさかエージェントも受かると思っていなかったらしい。

すごく狭き門だったようで二次審査に通ったのは2、3名だったという。
二次審査はもう意思確認程度だった。

その会社は未経験者はとらない方針だったので、後々なぜ受かったのかを聞いたときに、
「人間性と適応力を評価した」と言われたという。

「シングルマザーであることを包み隠さず出したのがよかっんじゃないかと思っています。

シングルマザーであることは直接は言わなかったけど、ライフステージが変わったので経済的に自立したいと伝えました。

だけど、お金がほしいからだけの理由では動機的にも弱いと思ったし、医療に興味があるという理由だけでも弱いと思いました。

だから、経済的な自立と医療に興味があることを伝えたことがプラスに働いたんじゃないでしょうか」

とBさんは分析する。

 

出来ないと思っているのは自分だけ。本当にできないことは何?

離婚した直後は実家に戻っていたという。

しかし、母親と折り合いが合わず、一緒に暮らすことがしんどくなってしまったBさん。
それでも、娘が中学生になるまでは実家を出れないと思っていた。

そんなときも背中を押してくれたのは、友人だった。

「それ、本当に無理なの?」

母親から言われる言葉の一部始終を伝えるとその友人から返ってきた言葉が、
「そんな状況に甘んじている意味がわからない」
という強烈な一言だった。

残業はあると思うけど、少しの残業も本当にできないの?
学校行事に出られないっていうけど、本当に出られないの?
働いていたら家事もできないっていうけど、本当にできないの?

彼に導かれるように、Bさんはできないと思っていることを1つ1つ潰していった。
そして、どうだったらできるのかということも明確にした。

その結果、

「会社の近くに住めば今よりも通勤時間が短くなるから朝も夜も早く帰れるようになる。
だから朝食も夕食だって作れる。」

「学校の行事だって、うちの会社はフレックス制度があるんだからそれを使えばいい。」

「PTAの仕事だってすぐには無理だけど、会社で実績を積めばきっとできるようになる。」

「娘が病気になったときはどうしよう・・・・。あ、私が会社を休めばいいのか!」

と、どんどん出来ないと思っていたことが、「出来る」に変わっていったのだ。

これは後日談だが、とっても誠実なBさんは実家を出ることにより採用時の雇用条件と変わってしまうことを正直に上司に相談をしたそうだ。

なんて言われるか内心不安だったが上司から返ってきた言葉は、
「やっぱり通勤しんどかったんだね!あはは」
って。

そしてその上司も、Bさんの状況では何ができて、何ができないのかをクリアにしてくれたという。

突発的な残業はできないけど、事前に決まった残業はできる。
子供が夏休みに入ったとしても、見てくれる先はあるので長期的な休暇だって必要ない。

そして

できないことがあっても引け目を感じることはないよ、って。
自分がお世話になったのだったら、次誰かを助けてあげたらいいよって。

そう、その上司は言ってくれたという。

 

誰にでもできることを誰よりもちゃんと

今後どのような人生を歩みたいかも教えてくれた。

「うちは、会社負担でMBA取得の補助をしてくれんです。

今はまだ入社歴も浅いし、マネージャーなんてすぐに無理ですけど、実績や経験を積んだ暁にはMBAも取って経営に携わりたいと思っているんです。

そのためにも今任されている仕事をしっかりやって、責任ある仕事を任されるようになって、お客様にも信頼されて、実績も上げて。

誰にでもできることを誰よりもちゃんとやってきたいです。
私にしかできないことって、そうはないと思うんです。
だからこそ、私ならうまくできることってなんだろう?というのをいつも大切にしてやっていきたいなって思っています。」

 

Bさんがインタビューに協力してくれた想い

インタビューを通じて、なぜわざわざ冒頭のようなメッセージをくれたのかがよく伝わってきた。

「若く結婚してしまった人で、昔の私みたいに踏みとどまってしまっている人もいると思うけど、それはすごくもったいないと思う。
働いた経験も少なかったり、専業主婦歴が長い人は、離婚した後に現実的にどうするかは、ちゃんと考えないといけないですけど、あとで考えればいいと思う。
経験がなくても私みたいに正社員になれることもある。

こうすると決めたら道は開けると思うから。

大変ですけどね笑

でも、今が、今までで一番幸せです。」

Bさんはめちゃくちゃ明るい。

シングルマザーが楽なわけはない。

私なんて3か月休んだだけでブランクの大きさを実感しているのだから、Bさんの8年は想像できないほどだ。

でも、大変さを感じさせない。

「全然大丈夫だよって、みんなに言いたい。

できないと思っているのは自分だけなんです。
経済的に自立していないから離婚なんて無理って思ったのも、娘が中学生になるまでは出れないと思ったのも、無理っと思っているのは私だけだったんです。

それに、働くお母さんが頑張りしすぎてしまわないように、公正、公平な評価を受けられる社会にしていきたいって思っています。

大きすぎることを言ってしまっているのかもしれませんが、私の子供も女の子だから。
自分の娘にもダイレクトに影響が与えられるから。
少しでもこの社会のメンタリティに影響を与えられればと思っているです」

 

最後に編集長より

想いのある女性は素敵だ。
そして、行動に移せる強さを持っている。

このインタビュー記事は、一歩を踏み出す勇気を持ってもらえるものになればと思って書いてはみたものの、最後まで書ききってみて、やはり全員がBさんのようになれるものではないとも思った。

やはり最後は、「自分で責任を持てる強さ」を持っているかどうかなのだ。

私もBさんと同じく、行動にさえ移せればなんとかなると考えている。

しかし行動に移すには、誰かに頼って生きることをやめる怖さに打ち勝てないといけない。

ここは誰も助け船を出すことはできない。
その人にしか決めることはできないのだ。

それに、「出来ない自分を認められる強さ」も必要だと思う。

Bさんは復帰当初、e-mailのCCに誰を入れたらいいのかわからない・・・みたいなレベルだったという。
ITツールの使い方とか、ビジネスマナーとか。
名刺交換もyoutubeで勉強したという。
はじめて名刺交換をする日の朝一に先輩に名刺交換の練習相手をしてくださいとお願いしたという。

年齢を重ねると、わからない、できない、と言うことが恥ずかしくてわかっているふりをしてしまう。
しかしBさんは、

「聞かぬは一生の恥。聞かないと一番恥かくのは私だ!」

ということで、もちろん独学で勉強もするし、恥を忍んで人に聞ける人が。

だからこそ、8年というブランクがあっても、初めての正社員であってもBさんはやっていけているのだと思う。

そして、「バランスをとる」のも、とても上手だ。
仕事と子育ての両立はどのようにしているのか?という質問に対して、

「完璧にすることはあきらめている。」

という。

「この子がいるからできないことはない。この子がいるからできることはいっぱいある。
自分のニーズは満たしたい、この子のニーズも満たしてあげたい。
やりたいこと半分ずつ。」

Bさんは、もうすっかり自立された女性だと、私は思った。

(おわり)

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
前回の記事はとてもたくさんの反響をいただきました。

今回のインタビューはいかがでしたでしょうか。
今後もインタビュー記事を充実していきたいと思っていますので、ぜひ感想を聞かせてください。
また、よかったよ!という方は「いいね!」もしていただけると嬉しいです。

なお、引き続きインタビューへご協力してくださる方を募集しております。
どのような人のどのような生きたかにも必ず誰かが共感したり、励まされるエピソードはあると思っています。
少しでも多くの女性の生き方、働き方を紹介できればと思っておりますので、ご協力いただける方下記へご連絡いただけると幸いです!

>お問合せ・ご連絡はこちら

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