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こんなに働いている日本人。でも、その生産性はすごく低いってホント??

まず、このニュースから。

「日本の生産性は70年代からG7で最下位」という見出し。

https://diamond.jp/articles/-/179992

2016年のデータから日本の生産性を100とすると、米国は151、ドイツが148、フランスが145、イタリアが118イギリスが115、カナダが110となり、1970年以降ずっと最下位をキープしているという。

さらにOECD加盟国35ヵ国で比較した時間当たりの労働生産性では日本は20位。
トップのアイルランドの半分、全体の平均よりも下という結果だそうだ。

あくせく働くイメージのないイタリアよりも低いのは正直ショックである・・・。
(ごめんなさい、イタリアの人たちは個人的にはとっても大好きなのですが!)

日本人は、よく働く、現に残業問題がこれだけ取沙汰されているのだから、実際によく働いているのだとうろ思う。

 

が、しかし、なんでこんなにも世界の中で一人当たり生産性は低いのだろう・・・?

 

実は、小売・サービス産業という視点で見ると日本だけ生産性が低いわけではない。

ドイツやアメリカなども小売・サービス産業の生産性は低い。

ではなぜ日本はこんなにも低いの??

生産性が低い理由1:高齢化

その理由の1つは、日本の「高齢化」がその原因だという。

高齢化が進み、無職世帯が増えていく。
厚生年金が月16.5万円で、年収ベースで約120万円の世帯が標準だとすると、高い買い物などはできない。

これが生産性の低さに拍車をかけているという。

生産性が低い理由2:産業構造

またもう1つの原因として、生産性を引き上げるような突出した産業がないというこも挙げられている。

日本の製造業の生産性は相対的に高いようだが、とはいえそんなに高いわけではもないので、労働費用の安い新興国との価格競争に巻き込まれやすいとも言える。

生産性が低い理由3:就業構造

そしてもう1つ、日本の生産性が高くならない理由としては、汎用性のある職業に従事する人の割合が高いこと、そして短時間労働者の割合が高いことを挙げている。

専門スキル職の割合が増えないことには、高付加価値の商品・サービスを生み出しづらい。

そして短時間労働者の割合は他国と比較して高い水準であるにも関わらず、その人たちに支払われる賃金はフルタイムの人に支払われる賃金の56%と低い。
(※ドイツは72%、フランス86%である)

今後ますます、高齢化が進むにつれて非正規雇用が増えていくとしたら、さらに生産性は下がってしまうのだろうか。

高齢化した人たちがその熟練した経験とスキルと付加価値のある商品・サービスを提供する方向に動くのだろうか。

いずれにしても、この記事からは日本の高齢化、産業構造、就業構造という枠組みで問題解決にあたる必要があるということがわかった。

 

そもそも一人あたり生産性って何だろう?

ところで、一人当たり生産性と言われても、目に見えるものではないし、え、私の生産性って言われてもどうやって図られているの?となんとなくピンとこない方も少なくないのでないかと思います。

そこで、ちょっと古い記事(とっても昨年)にはなりますが、一人当たり生産性に関してちょっと違う角度で切り込んでいる方の記事があったので、そちらを参考にさせていただきます。

>>参考記事

労働生産性の定義とは?

「生産性」とは一般的には「産出量(アウトプット)÷ 投入量(インプット)」。

労働を投入量として労働者1人(1時間)あたりの産出量(生産量や付加価値)を測る。

この記事の中では、失業率の高いギリシャやスペインよりも日本の生産性が低いということから分母を調整しているのでは?やGDPの算出基準が違うため、そもそも比較にならないという点を指摘をされています。

数字を見るときは、色々な前提条件にも目を向けないといけないですね!

日本国内における都道府県別の1人あたり生産性を算出してくれています。

都道府県単位で見た1人あたり生産性
都道府県単位で見た1人あたり生産性(参照https://www.mm-lab.jp/report/i_doubt_that_japan_productivity_is_lower_than_in_other_countries/)

一番生産性が高いのは、東京都。
そして一番低いのは沖縄県。

東京の方が1.85倍生産性が高いことがわかります。

そして、このライターさんも、「産業構造が違うから」とおっしゃっています。

生産性の高い電気・ガス・水道、金融・保険業、不動産業の占める割合は東京都の方が圧倒的に大きいことがわかります。

産業別比較
産業別比較(参照:https://www.mm-lab.jp/report/i_doubt_that_japan_productivity_is_lower_than_in_other_countries/)

先の記事の産業構造問題は国内でも健在ということがわかりました。



あれ?
ここまで来て、ふと、働き方改革と言われ、会社単位、個人単位に生産性アップが求められているように感じていたが、本当は高齢化、産業構造、就業構造の問題であり、我々が取り組める生産性アップって何かあるのだろうか??と思った方もいるのではないでしょうか?

高齢化なんて、私ひとりが子供産んでも出生率にはこれっぽっちも足しにならないし、
産業構造なんて変えられない。

まあ、編集長の本職は、中小企業のコンサルタントなので、日本の中小企業の就業構造を変えるという部分に関していえば少しは貢献できるのかもしれないが、とはいえ今のような就業構造になっているには長い歴史もあれば、理由もある。
なかなかに難しい問題だなと。

ただ、高齢化が大きな問題の1つであるのであれば、こどもを産みやすい、育てやすい環境の整備を会社としてもできるだろう。
パートナーがワンオペ育児をしなくても良いような制度を設けたり、仕事復帰しやすい環境を用意したり。
そして安心して、少しでも豊かな暮らしができるように就業体系も変えていくことだって必要だ。

今、日本の企業経営者の人たちのマインド中に、少しづつだけどこのような考えが入ってき始めている。
まだまだ浸透しているとは言えない状況だが、それでも良い会社と呼ばれて地域の人や従業員の人に愛されている会社はそうなってきているから、きっとこのマインドは今後もどんどん拡がっていくんだろうと。

一方で、制度揃えたいけど、現実問題利益が出てないから・・・とか、人がいないから・・・とか、やり方がわからないからとか・・・中小企業には色々な悩みもある。

だからこそ、コンサルタントとして今の時代に合ったやり方で、その会社の生産性を上げられるお手伝いをすることが自分のできることだなと、改めて認識した次第です。
(ひとりごとブログになってしまった・・・。)

このブログは、本業では取り扱えない「働き方、生き方」をテーマについて発信していくつもりだったのですが、本業がこのブログのテーマに寄ってきてしまっているので、仕方ないか・・・汗

ということは、中小企業のテーマが経営者や従業員の働き方、生き方でもあるということなんですけどね!

本記事の結論ですが、
日本人の生産性はやっぱり低いと思います。
というよりもまだまだ上げられるポテンシャルは存分にあって。

ただ、投入量を増やして産出量を上げるという戦後のやり方ではなく、
投入量同じで(必要なら減らして)、産出量を上げる方法になるのは間違いないと思う。

同じ時間でどうやって産出量を上げるかは、今後このブログでもシェアしていきたいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!